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プロジェクトアシュアランス(案件審査)とは

2026年10月5日 ・ 約6分で読めます

定義

プロジェクトアシュアランス(Project Assurance)とは、プロジェクトの実行チームから独立した立場で、計画・見積・契約・体制・進め方が妥当かを確かめ、経営者や責任者に判断の根拠を示す活動です。日本のSIerでは「提案審査」「プロジェクト審査」「案件審査」などと呼ばれ、大手では品質保証部門やPMO部門がこの機能を担っています。

英国発のプロジェクトマネジメント手法PRINCE2でも、プロジェクトマネージャーから独立して、意思決定者の代わりに案件の状態を確かめる役割として位置づけられています。この記事では、プロジェクトアシュアランスの考え方と、PMO支援や品質保証との違い、確かめるべき観点を整理します。

PMO支援・品質保証・監査との違い

いずれもプロジェクトの成功を支える仕組みですが、目的と担う作業が異なります。

プロジェクトアシュアランスPMO支援品質保証(QA)監査
目的判断と計画が妥当かを確かめ、根拠を示す管理の作業を担い、PMを支える成果物の品質を確かめるルールや手続きが守られたかを確かめる
主な時期受注前から実行中の節目実行中(常時)設計からテスト主に事後・定期
担う作業審査と推奨(作業はしない)進捗管理、会議の運営、資料作成レビュー、テスト証跡の確認と報告
立場実行チームから独立チームの一員開発とは別の担当独立

PMO支援が「手を動かして管理を支える」のに対し、プロジェクトアシュアランスは「作業を担わず、判断の質を上げる」ことに集中します。そのため、少ない時間で入れられるのが特徴です。

なぜ、受注前が一番効くのか

大型案件の赤字や炎上の原因の多くは、受注前後の3つの判断、つまり見積(根拠のない効率化の前提で工数を削っていないか)、契約(成果物・品質・変更の扱いが曖昧ではないか)、体制(この規模の経験者が要所にいるか)にあります。

プロジェクトが進むほど、打てる手は減り、変更のコストは上がります。受注前やキックオフ前に確かめる数日は、後から数か月かけて立て直すことに比べれば、ずっと小さな投資です。

確かめるべき8つの観点

  1. スコープと前提条件:何を作り、何を作らないか。前提が文書で合意されているか
  2. 見積の根拠:工数や効率化の前提に、確かめられた根拠があるか
  3. 契約条件:成果物・品質・変更の扱いが明確か
  4. 体制:この規模をやり切った経験者が、要所にいるか
  5. 承認と意思決定:誰がいつ何を決めるか。遅れたときにどうするか
  6. 依存関係:他社や顧客側の作業を組み込んだ計画になっているか
  7. 品質と受入:受入の基準と方法が、顧客と合意されているか
  8. 採算:予算の消化と進捗が合っているか。粗利の見込みはどうか

社内に審査の仕組みがない会社は

従業員30〜300人規模のSIer・開発会社では、専任の審査部門を持たないまま、過去最大の案件に挑むことが少なくありません。案件の当事者だけで計画の穴に気づくのは難しく、早く始めたい、受注を逃したくないという力も働きます。

その場合は、外部の経験者に第三者として審査を依頼する方法があります。Valmoは、大手SIerが社内に持つこの機能を、御社の外から提供しています(サービス)。

よくある質問

プロジェクトアシュアランスと、プロジェクト監査の違いは何ですか?

監査は、決められたルールや手続きが守られたかを、主に事後に確かめます。プロジェクトアシュアランスは、これから下す判断や今の計画が妥当かを、受注前や実行中の節目に確かめ、手を打てるうちに意思決定者へ根拠を示すことに重きを置きます。

誰が依頼するものですか?

案件の成否に責任を持つ経営者や事業責任者が、実行チームとは別の目として依頼するのが一般的です。PM本人が、自分の判断の裏付けとして使う場合もあります。

いつ入れるのが効果的ですか?

最も効果が大きいのは、受注前からキックオフ前です。見積・契約・体制が固まる前なら、少ない手間で大きくリスクを下げられます。実行中は、要件定義や設計の完了といった節目ごとに確かめるのが効率的です。

社内に審査部門がない会社でもできますか?

はい。社内に審査の仕組みを持たない会社は、外部の経験者に第三者として審査を依頼する方法があります。まずは無料の「受注前リスクチェック30」で、自社の案件の弱い観点を確かめることもできます。

まずは、無料のリスクチェックか30分の無料相談から。

「大型案件 受注前リスクチェック30」は、30の問いに答えるだけで、案件のどこにリスクがあるかが分かります。無料・約5分・登録不要です。気になる案件があれば、30分の無料相談で個別にお話を伺います。

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